20190511 それぞれの富山
友人の結婚式のため富山県へ行く。会場は高岡である。
私は学生時代に金沢に住んでいたため、富山駅周辺を通り過ぎたことは何回かあるのだが、高岡は初めてであった。
一緒に暮らしている犬のジョンは忠犬なので私の行く場所へは大抵ついて来てくれる。今回も運転手を名乗り出てくれたので助かった。私は極度の方向音痴なのである。
結婚式は素晴らしかった。この度晴れて入籍した友人は、見た目は華やかな割に律儀で真面目で小心なところがあり、幸福に飛び込むのを躊躇うような性格なのだが、頼れる伴侶に出会い幸せそうな姿を見ることができて嬉しかった。細々とした気遣いと理性を感じる良い式であった。
こちらばかり堪能してしまうと気掛かりなのは放り出して来てしまったジョンのことであるが、ジョンはジョンで
路面電車に乗り用事もなく終点まで行ってみたり
ブラックラーメンを食したり
地酒を飲んだり
などして富山のまちを楽しんでいるようなので安心した。
翌日はジョンとふたりで
高岡大仏を見たり
万葉線を見たり(令和の元になった文がラッピングされている)
氷見まで足を延ばし牡蠣を食うなどした。
一人旅を楽しめない人間との旅はさほど楽しくないが、一人旅を楽しめる人間と一緒の旅は不思議と楽しい。