20190528 この隙にモツ
先週に、安売りをしていた豚モツを買ってきており、モツ鍋でもするかと息巻いていたのだが、五月だというのに連日の猛暑。
気温がようやく下がった好機を見逃すまいとモツ鍋を作った。
別に気温が高くても、モツ煮にでもしてビールときゅっとやればよいのだが、我々には数年に一度モツ鍋を食う習慣がある。
というのも、一緒に暮らしている犬のジョンと私は大学時代のワンダーフォーゲル部で出会ったのだが、在学中に一度だけ部で大学祭に出店したことがあって、その時の販売物がモツ鍋だったのである。(野暮でしょう。しかしこのモツ鍋、当日は天気予報を裏切る寒気に見舞われ、洒落たドリンクやスイーツ類を尻目にバカ売れしたのだ。)
私は物持ちが良い人間なのでその時のレシピがいまだに手元にあり、時折それを引っ張り出してきては大学時代の思い出に浸っている。
モツを下茹でしている様子。
雑さ、及び豪快さが山飯の醍醐味です。
出来上がったモツ鍋は、毎回のことであるが、美味い、いや美味いと言うよりかはなんだろう、とりあえず大学時代によく行ったチェーン居酒屋の様な親しみやすさがある。
ちなみに大学祭には翌年以降は全く参加しなかった。労をして微々たる売り上げを出すよりも、大学祭期間中の休暇を山登りや宴会に使った方が割にあうことを身をもって知ったからである。なのでこのレシピは一部の人間しか知らない、門外不出の秘伝の味なのである。