20201121 エレベーターこわい

現在住んでいるマンションは、勤め先が借り上げているもので、古い。

壁紙や廊下の床の模様がレトロでいい感じなのだが、なんとなく年季が入った得体の知れなさがあって、ぞわぞわすることがある。

 

特にエレベーターがこわい。改修されて新しいものにはなっているが、不穏な雰囲気がある。上部にモニターが取り付けられていて、普段は牧歌的な音楽とともに野鳥の映像なんかが流れているのだが、管理人室の怠慢か、ときどき画面が真っ黒になっていることがあり、それがまたギャップがあってこわい。

なんでこんなにマンションがこわいのかと考えたら、なんのことはない、引っ越してきた当初にかの有名な『リング』シリーズを読んでしまい、その二作目の『らせん』で、主人公がアパートのエレベーターにて山村貞子と出会うシーンがあるのだった。

ちなみにエレベーター内がスプラッタになるなどということはなく、女性と乗り合わせ、のちにその女が貞子だと気がつくだけだ。特にアパートの廊下やエレベーターで恐ろしいことは起きない。しかし貞子に会ったらどーしよーみたいなしょうもない恐怖心が私の中に芽生えてしまっているのだ。昔から少々妄想癖があるんだな。

 

妄想癖と言えば、私は長い廊下を歩くとき、後ろから殺人鬼が追いかけてきた場合のシミュレーションをするのですが(消化器しか武器になるものがない!・鍵を開けて部屋に逃げ込むまでまで何秒かかるだろう・非常階段の鍵はかかっているのか?)、配偶者はそんなことしたこともないと言っていた。

みんなしないんですかね。